炎のクリエイター日記・本店

 美味しいもの・史跡や歴史のご紹介など。 どんな素材も関西仕立てにクリエイト。

■わらべ地蔵は、苔庭に点在する小さな石仏のこと。苔に覆われた姿が可愛く、静かに微笑む表情が訪れる人々を魅了する。(三千院)

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

スパゲッティ・ナポリタン ~正式名はナポレターナ?~

スパゲッティの「ナポリタン」は、イタリアから直ではいってきた訳ではなく、アメリカを経由して風貌を変えた「ヌードル」が、我が国で更に変形した日本生まれの洋食料理である。従って、類似の名を持つ「スパゲッティ・アッラ・ナポレターナ」とは無関係で…

豚カツ定食 ~正統派の豚カツ・自家製味噌の味噌汁~

特筆するところは別にない正統派の「豚カツ定食」だが、拘ったところといえば「豚カツ」を薄衣にしたところと、味噌汁を奈良の柘植村でつくられた「自家製田舎味噌」を使ったところだろうか? 普通に味噌汁付きの定食として、お盆の上に収めたところも、ワシ…

めだま親父焼き ~プチトマベーコン焼き & 生姜とレバーの煮込み~

NHK朝のテレビ連続小説で、一気に脚光を浴びた水木しげる氏の「ゲゲゲの鬼太郎」であるが、鬼太郎の親父は彼の片一方の目玉と言う、なんとも不気味な設定だったと今更ながら思う。カラーで見ると親父の目は赤く充血しているのを、プチトマトに見立てて、…

地鶏の親子レタス丼 ~野菜も摂れる親子丼~

美容と健康の評論家先生方が仰ることには、ある程度の年齢になれば、食べる順序も考えた方が良いという。ワシは炭水化物からイキナリ食べることが多々あるので、少し改めてみようと思う。お野菜をまず食べ干して、続いてオカズへと移行し、最後に白いご飯な…

牛蒡と、牛肉のスパイス炒め ~牛と牛の競演~

痩せっぽちの代表として、ニックネームでお馴染みの「牛蒡(ゴボウ)」は、中国から来た漢字で、中国では大きい植物に「牛」の字をつける風潮がある。「蒡」の字は、ゴボウによく似た植物の名からきているという。しかし、ゴボウの根を食べるのは、日本と韓…

超激辛カレーラーメン ~天ぷらをトッピング~

毎度のことだが、飲み会の〆に行くうどん屋さんの、裏メニュー超激辛「カレーラーメン」は、酔っ払っているので辛さはどぉ~って事はない。細麺の直麺にでも、たっぷり絡んでくるカレーのとろみは超濃厚で、箸休めの各種「天ぷら」がトッピングしてあるのが…

ゆず胡椒作り ~黄柚子で薫り豊かな自家製ゆず胡椒~

一昨年から始めた「自家製ゆず胡椒」作りの時期がやってきた。昨年・一昨年と「ゆず」を都合して頂いた知り合いが、立派なゆずの木を切ったという。従って、今年から仕入先がなくなったのを最近知らされたのだが、捨てる神あれば拾う神あり‥‥‥とは良く言った…

牛スジ肉煮込み ~うま味を煮詰め封じ込める~

ひと口に「牛スジ肉」といっても、普通は三種類から成り立っている。ひとつめに一番味があり美味しく、出汁も抽出できる部分の「アキレス腱」は、赤黒い色をした筋で、ふたつめに「スジ」は、肉を下処理する時に出る半端なミックスされた筋で、みっつめに「…

鰻寿司 ~鰻の旬は操られていた~

鰻の「旬」は夏だと勘違いしている人が多いのは、平賀源内が考案した「土用の丑の日」のせいだろう。しかし、これが案外勘違いでもなくなってきた理由を順を追って説明する。天然鰻の「旬」と言えば、水温が下がりはじめる10月頃の、冬眠に備え栄養を摂った…

焼きとん丼 ~塩麹で仕込み・タレで味付け~

あの嫌な風邪ひきさん防止に、ビタミンが豊富に摂取できる豚バラ三枚肉の「焼きとん丼」をご紹介したい。まず下ごしらえは、豚バラ肉を塩麹で柔らかくすると共に、コクが出るように半日冷蔵庫に漬け置く。フライパンで丁寧にコショウした豚バラ三枚肉を両面…

ふっかふか林檎のケーキ ~甘く煮た林檎のコンポート~

毎月第3土曜の夜・・・・最近は恒例になってきた同窓生10人~15人くらいによる、今回の「プチ飲み会」は、お誕生日の人が2人いて、ワシがケーキを作って持って行く役割を買ってでた。従って前夜からシャカシャカと一生懸命にケーキ作りに勤しんだ。これを焼く…

老舗カレーうどん ~オーソドックスな味にこそファンがつく~

奈良の橿原というところで、カレーうどんを目玉商品に営業されている「北山食堂」さんがある。作っておられる人が勝手口から顔を出されたので聞いてみれば、普通のそこらのおじさんで、全身白衣に覆われての人が言う「昔からの味を変えないように心掛けてい…

さば寿司にも紅葉 ~毘沙門堂の紅葉で「さば寿司」を楽しむ?~

滋賀県から音羽山を越えると、一応は京都市の山科という所で、あと東山を越えれば京都の中心地となる。京都盆地と比べると、疎外感がある田舎っぽい雰囲気だが、北の山麓に「そうだ 京都へ行こう」でお馴染みの「毘沙門堂(びしゃもんどう)」がある。皆さん…

塩ぽんずジュレ ~豚しゃぶでアッサリ塩ポン~

倉敷と言えば、昔から幕府管轄の土地で、豊富な食材や装飾品が集まった街であったようだ。瀬戸内天然塩の生産が盛んであり、温和な気候で実る柑橘系の果物が有名だ。自然と混ぜ合わせた商品って事になるんだろうか?口あたりまろやかなアッサリした「塩ぽん…

揚げたて天ぷら丼やぐら ~さん天チェーンが滋賀県にも~

滋賀県草津の1号線矢倉付近に、激安天丼のお店「揚げたて天ぷら丼やぐら」がある。いつかご紹介した大阪の「さん天」と同じで、双方共に「和食さと」が経営している天ぷら屋さんは、看板メニューの「海老天丼並/390円」が同一の価格設定のようだ。内容も多…

お寿司はええよなぁ~ ~お寿司の起源と、切ればネタの大きさ玉子焼き~

お寿司の最初は、ふな寿司とかのような発酵させた「なれ鮨(なれずし)」が起源で、江戸前にぎり寿司の起源は、「早鮨(はやずし)」と呼ばれた、江戸の「鮨屋台(すしやたい)」から始まったようだ。何せお腹を膨らすのが目的であったため、シャリ部分が握…

鶏むね肉の燻製 ~二度と出来ない超美味しいブツ~

チリチリチリ・・・シュワシュシュおわっとぉ~! 圧力鍋が空炊きになっている。鶏肉を煮込んでいて、浅田真央ちゃんのメリハリのない演技を見ているうちに、退屈でウトウトしてしまったようだ。スワッ!危うく火事になるところじゃ~ないか!いつもの調理なら…

玉ねぎリングフライ ~鯵のチーズフライ & モスバーガーのオニオンリング~

一般的にリングフライと言えば、烏賊が真っ先に思い浮かぶが、近頃のファーストフードファンの方は「玉ネギ」さえあれば作れるシンプルな揚げ物という答えが帰ってくる。家で作るとべチャッとしてしまう・・・そんな嘆きも時々聞くが、何のことは無い。衣に混ぜ…

山かけとろろ丼・・・・生醤油(なましょうゆ)で味わう

天然の王様「長嶋茂雄氏」の逸話に面白いものがある。田舎の熱烈なファンが、これも天然の自然薯を6時間かけて、原型のまま丁寧に掘り出したのをプレゼントしたら、「いやぁこんな長い山芋見たことないよ。サンキュ~」と言って、バキバキ折ってから車のト…

牡蠣釜めし ~味噌と生姜の、もっちもち牡蠣ご飯~

季節の贈りもの「牡蠣の釜飯/990円」が運ばれてくれば、まずは砂時計をひっくり返しお話を再開させ夢中になる。蒸らしの時間は必要な時間で‥‥‥って、蒸らしてから持ってくるってのはどうだろう? フタを開ければ、ぷっくりと膨れた牡蠣に旨味噌がかけてあっ…

蕪(かぶ)を隅々まで ~蕪尽くしで〆のご飯まで~

大きな蕪と言えば、皆んなで蕪を引っこ抜くお話・・・思い当たるだろうか? キーワードは「うんとこしょ・どっこいしょ」の掛け声と、数珠つながり現象である、おじいさんがおばあさんを呼んできて、おばあさんが孫を呼んできて、孫が・・・・」と引っ張る人がどん…

アン肝醤油煮込み ~ちょうちんアンコウの奇妙な行動~

アンコウと言って思い出すのは、深海に生息し提灯のように周囲を照らす、言わば便利グッズを持っているお魚「ちょうちんアンコウ」だが、あの種は食用としないのが普通だ。生態的に面白いのでご紹介するが、雄♂は性的に成熟すると、口がペンチのような形に変…

びわ湖と瀬田川の境いめ ~粟津の晴嵐ふきん、八真道(やまと)の鶏塩そば~

びわ湖から流れ出る唯一の河川「瀬田川」を溯っていくと、まず新幹線ガード下をくぐっても認可標識には瀬田川高架橋と表記されている。次は唐橋を通過し、国道一号線をくぐっても同様、広々としていても瀬田川がまだまだ続くって事になる。 近所のラーメン屋…

厚揚げチーズ ~とろける美味しさ芳ばしいお揚げさん~

昔から精進料理にも使われている「厚揚げ」は、お寺などでは不可能な、お肉のエキス入りタレを塗り込む裏技によって、飛躍的に美味しさがアップする。元はといえば畑のお肉「大豆」から作ったお揚げさんであるからして、栄養も満点だし、これがビールにとっ…

炒麺(チャーメン)を楽しむ ~皿うどんと間違えられる理由~

ここにインスタントの皿うどんがある。本来は長崎の「皿うどん」の原型は「炒肉絲麺(ちゃあにいしいめん)」という焼きそばの一種のようなものだったとあるが、チャンポン麺を考案した長崎の地元中華料理人が作ったものだ。外国からソースの輸入が盛んになる…

餡かけ湯豆腐ひとり鍋 ~ポカポカあったまる餡かけ & 自家製ポン酢~

寒い夜道を帰ってきた時に、あったかい汁物が食卓を飾っていると嬉しいもので、先日の豚汁に続く第二弾は「餡かけ湯豆腐ひとり鍋」。我が家の一人用土鍋も年季が入ってきたものだと思いつつ、濃いめの鰹出汁をとって味醂・砂糖・料理酒・醤油などで味付け、…

刀根早生柿(とねわせがき) ~奈良のスイーツと呼べる果物~

生まれ故郷の奈良を走り抜けると、果物屋さんやスーパーで見るような果物が、あちこちで実を結んでいる。その中でも地元大津の小売店ではお目にかからないような、通称「刀根柿」と呼ぶものがある。その果実の詳細を調べると、正式名は「刀根早生柿(とねわ…

豚汁の具だくさん ~自家製の田舎味噌を使用~

奈良の都祁村で作られた自家製の田舎味噌をお友達に頂いたので、添加物を加えていない昔ながらの味噌・・・これを活かす豚汁を作る作業にはいる。豚汁といえば、寒い時期の防災食を連想し、炊き出しの定番もどきの汁ものと安易に決め付けてる方もおられるが、悪…

アップルパイはアメリカ的? ~超美味しいアポ~パイ日本式レシピ~

アップルパイが誕生したのは、ヨーロッパが起源のようで、当時は最もポピュラーなデザートだったとある。ヨーロッパからアメリカ大陸への侵略と移民が行われている時代に、現地アメリカで収穫したリンゴを使って、欧州のアップルパイを作ったのが、アメリカ…